OUR STORY
どうして、
アジア旅なんかを始めるのか?
ボクは、大学3年生。よく「活動的だね」と言われる。
ずっと言われ続けて、もうその言葉にも聞き飽きてきた。
いつもそう言われているから、初めは本当に自分は活動的なのかと思っていた。調子に乗っていた時期もあった。
でも、今は活動的だからなんなのか、とかその先には何があるのかとか、目的性を持たせたくもなってきた。「活動的」な自分は何を目指してるの?って思ってきたわけよ。
物事なんでも目的が必要なわけではない。時には心を空っぽにして取り組まなければならない時だってある。
でも、せっかく学生の間の時間を使うのだから、何か一つのものを創りあげたいと最近は思っている。
ボクを旅に向かわせたのは、そういう動機かもしれない。
旅は自分を創り上げる。いや、むしろ作り上げた自分を一時停止させて客観的に見る機会ということもできるかも。
旅に出ると自分の全ての能力をフルに使わなければならない場面に出くわす。知識、知恵、経験、海外であれば言語がそれに当てはまるときもあるかも。
そういう今までの経験を積んできた自分を試す場が旅なんだよね。そういうレベル上げした自分が、全く違う環境でどうやってsurviveしていくんだろうって考えるとワクワクしない?
と、ここまでカッコいいことをいってきたけれど、最初旅に出ようと思ったのは他でもない、衝動からだった。
宮城県石巻市で災害ボランティアをしていた時に知り合った親友にミャンマーへの旅を誘われて、せっかくならアジア全体を回ろうかとなってアジア旅になっただけのこと。
アジア旅というとなんかきっちりしたもののように思うけど、数カ国を連続して行くだけ。旅ってそんなものでしょう?
旅っていうとわざわざ休暇を取ったりお金を貯めたりとか、ひとつのライフイベントのように思われがちだけど、日常の延長線上にあるのが旅なんだなぁと思う。
例えば、休日に江ノ島に行く。鎌倉のお寺巡りをする。1日だけであればそれは気晴らしという名前がつくだろうけど、それを1週間1ヶ月にすると「旅」になるというわけ。
もちろんこういうことは学生であったりフリーランスな働き方をしている人にしかできないのかもしれないけど、心の余裕を作り出す上で、非日常をじぶんの人生の中に取り入れるのってすごい意味があることなんだと思う。
やれば、わかるって。
だから、それをやってみる。それが、【What’s ASIA?】です。
この旅は「誰も知らない日本を、見つけにいこう!」ということで、アジア地域の中にある日本の文化・モノを探しに行く1年間のプロジェクトです。
アジアの中での日本といえば「マンガ」「トヨタ」「味の素」ですが、それだけではない日本の魅力はもっとあるはず。
実際、私はフィリピンで日本と共通の文化を見つけました。
それは、コマです。
現地の小さな島に住む子どもたちは「トランポ」と呼ばれるコマに酷似したもので遊んでいました。木で出来ており、ヒモで巻いて投げて遊ぶのです。
日本のコマの場合は回るのを楽しみますが、フィリピンの子どもたちは投げること自体を楽しんでいるようで遊び方は少し違いましたが、共通するものに感激をしました。
あともうひとつ、足であやとりをしている子どももいました。同じアジアだからなのか、それとも何か影響があったのか、日本と共通するものがあるのは驚きました。
そういった、日本と共通するもの、あるいは日本が影響を与えたものを取り上げることで、日本という国をもう一度見つめなおすきっかけを持ってもらいたい。そんな思いを背負って、【What’s ASIA?】プロジェクトをやっていきたいなぁと思います。